★注目★[1909]日本ドライ[6890]フェローテック[3195]ジェネパ

2019年12月27日

さて、金曜日はここ最近注目している銘柄をザックリご紹介しております。

まず初めに紹介させて頂きますのは、マンガアプリや体験型宿泊施設を手掛けるANDFACTRY<7035>です。10月11日の決算発表では、経常利益を3割近く増益させ5期連続で最高益更新の見通しとなっております。その決算後には株価は窓を開け急騰し、大きく上値を伸ばしましたが、その後は調整しております。現況で見ると26週線が下値サポートとなっている様子でもありますので、打診的に拾ってみたくなる価格帯ですな。特にインバウンド需要拡大を背景において、ホテル事業及び客室向けタブレット端末を手掛ける同社の成長性にも注目したいところです。

2つ目の銘柄はIPOより12月10日で東証2部に上場しました、テクノフレックス<3449>です。金属製管継手を中心にシナジー効果のある製品を多角的に展開し、配管工事や介護事業も手掛けております。同社のスプリンクラーに使用される貯水機能付き給水管が、防災関連としても高い注目を集めており、日本のインフラとして課題である、水道管の老朽化においても思惑視されています。株価は上場直後はインパクトには欠けたものの、IPO銘柄物色を背景とした短期資金と思われる買いで17日には急伸しました。中国依存度が高い中、同社は90年代に先駆けてベトナムに進出しており、商品開発にも、先見の明があるかもしれませんな。

3つ目の銘柄は東京・大阪を中心にオフィスビル事業を展開するダイビル<8806>です。10月31日の後場に発表された決算は経常利益を前年同期より1割ほど増益で着地しました。世界的な低金利も追い風となり、東京の地価もここ数年上昇が続いております。12月2日には同社としては初となる札幌へ進出し、海外事業では豪州のシドニーに進出した事で、同20日に現地法人の事務所を設立しました。今後も積極的に地方の中核都市や海外へも展開する方針との事です。一目均衡表(週足)では雲を上抜けした後も、さらに上値を伸ばしておりますので、2020年に向けても監視しておきたいもんですな。

4つ目の銘柄は日本ドライケミカル<1909>です。総合防災企業として自動火災報知設備や消火設備、消防自動車など幅広く手掛けています。10月28日に上期の経常利益を従来のおよそ5倍も上方修正した事を発端に、株価は窓を開け大きく上昇しております。11月11日の決算後は調整となるも、好調な業績を背景に25日線を下値サポートとして上昇トレンドを築いています。新国立競技場の完成が話題になった事もあり、改めて警備や防災企業への思惑もあるか…筆頭株主が警備業界大手のALSOK<2331>という事にも注目ですな。

5つ目の銘柄は半導体製造装置を手掛けるフェローテックホールディングス<6890>です。11月14日の決算は減益でしたが、米中貿易摩擦懸念の後退と共に、中国市場の恩恵を受ける同社を見直す買いが入っている模様です。同社は半導体向け真空シールでは世界シェア1位を誇り、今後は5G関連通信機器の温度管理に使われるサーモモジュールへの需要拡大も見込まれております。自動車用途等のAMBパワー半導体用基板も売上が伸長しており、そちらも今後の成長期待分野です。東海東京証券が同社の格付けを「強気」で、目標株価を1350円に設定した事もあり、今後25日線が下値を切り上げるかと監視中です。

最後の銘柄はジェネレーションパス<3195>です。長らく下落トレンドが続いておりましたが、業績の持ち直しの期待から下値を切り上げてきておりましたねぇ。ECマーケティング事業を展開する同社は、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>と業務提携し、新規EC事業を進めております。10月23日にはベトナム子会社の設立が完了し、中国やベトナムで越境ECの拡大に注力している模様です。12月13日の決算発表は、子会社設立などの先行投資が響き減益となりましたが、20年10月期は3倍以上の利益拡大が予想されており、今後の業績面の持ち直しには期待したいところです。一目均衡表（日足）で見ていると、来年1月中旬頃にはその雲は薄くなってきそうですねぇ。

また、本日から監視する銘柄は以下の通りです。

＜本日監視入りした銘柄＞