★注目★[9857]英和[4367]広栄化学[6104]東芝機械ほか

2019年12月27日

さて、金曜日はここ最近注目している銘柄をザックリご紹介しております。

まず初めに紹介させて頂きますのは計測・制御機器専門商社の英和<9857>です。チャート(週足)では、長らく保ち合いで冴えない値動きが続いておりましたが、10月31日の上方修正を皮切りに、急動意しております。11月7日の決算発表では増益着地し、引き続き上昇トレンドを継続中です。新たな排ガス規制導入により、社会インフラ市場で活用される産業車両の需要が増加しており、環境問題が話題の中、今後も業績寄与があるかもしれませんな。株価上昇後もPER・PBRはともに割安水準であり、大株主である光通信<9435>が同社の保有株数を増やしている事も注目ですな。

2つ目の銘柄は電子材料関連が注目されております広栄化学工業<4367>です。10月29日の後場に決算発表した同社は増益着地で、例年同期の進捗率も上回っており、上方修正の期待も広がっております。住友化学<4005>が同社株を55.73％保有している事から、昨今の市場で見られる、親子上場の解消へ向けた動きを思惑視して、12月4日より大きく上値を伸ばしました。10月より緩やかに上昇トレンドに乗る同社ですが、依然としてPBRは割安水準を維持しており、今後は1月末の第3四半期決算に向けて、25日線が下値サポートに入り、再び反発もあるか監視をしていきたいですな。

3つ目の銘柄は東芝機械<6104>です。11月8日の決算発表では経常利益が1割ほどの減益ではありましたが、HOYA<7741>と東芝<6502>が東芝子会社の半導体製造装置のニューフレアテクノロジー<6256>に事業再編へ向けたTOBを行い完全子会社化すると伝わると、株価は上値を伸ばし、上昇トレンドへ乗りました。決算後に年初来高値の更新をした後も上昇を続け、12月12日には3185円を記録。同社はニューフレアテクノロジーの大株主である為、株を売却すれば売却益は200億ほどになると試算されています。来年4月には「芝浦機械」に社名変更し、新たなスタートにも期待が募りますな。

4つ目の銘柄は電子部品メーカーで水晶振動子を主力とするリバーエレテック<6666>です。5G関連として注目される同社の11月12日の決算発表は赤字着地でしたが、前年同期より赤字幅は縮小しました。技術力の高さもあり、アジア向けの受注が業績寄与しております。チャート(週足)では、下落トレンドが続いておりましたが10月上旬より反発し、上昇トレンドへ転換しております。5G向けの超小型水晶製品を中心に市場期待は高まっており、株価も400円台と成長余力を残しております。今後は13週線が下値サポートに入り、トレンド継続なるか注視したいですな。

5つ目の銘柄は今年のIPOより10月25日に上場致しましたインティメート<7072>です。データマネジメントプラットフォーム事業を中心に、マーケティングソリューションの拡販に努めており、11月14日の決算発表では2期連続での過去最高益更新の予想となりました。今年3月には新生銀行との資本業務提携による共同研究を開始した事で、FinTech市場へのテーマ性にも注目ですな。上場しておよそ2ヶ月…チャート(日足)は上場後に売られた後、反発し、緩やかに調整しております。今後も業績好調に加え、業務提携などの発表で下値を切り上げる展開もあるかと監視中です。

最後の銘柄は「ダイワ」ブランドで知られる、釣り具で売上高世界一を誇るグローブライド<7990>です。今年の6月下旬より下落トレンドが続いておりましたが、昨今のアウトドアブームにより、同社にも恩恵があるかと監視しています。11月8日の決算では経常利益は増益着地で、12月12日には東海東京証券はレーティングを「強気」と格付けし、目標株価を3100円に設定しました。チャート(週足)では、13週線が上値を抑えていますが、月足レベルでは上昇トレンドは継続していると判断できる為、中長期で見ておきたい銘柄の一つです。

また、本日から監視する銘柄は以下の通りです。

＜本日監視入りした銘柄＞